化粧品の3大テーマについて知りたい方向けの記事です。
どうもみなさん、こんにちは。
キヨと申します。
化粧品の処方開発者が化粧品に関することを独自の視点から発信していきます。
今回は化粧品の3大テーマについて紹介していきます。化粧品の3大テーマとは次の3つです。
- 保湿
- 美白
- 抗老化
基本的には著者の実体験を基にしておりますので、嘘偽りのない化粧品の真実をこの記事をお読みの読者の皆様にお伝えできるかと思います。
巷にあふれている情報は正しいものもありますが、往々にしてメーカーの意図を強く反映した、売りて主体の情報である場合が多いです。
本記事では一人の研究者の立場として、なるべく中立な情報を提供していけたらと思っております。
それでは、さっそく見ていきましょう!
元化粧品研究職が化粧品の選び方を紹介!化粧品の3大テーマとは?
第1回目は化粧品の3大テーマについてです。
第2回~第4回は3大テーマのそれぞれのについて、より詳しく解説していきました。
この3大テーマという呼び方が一般的な物なのかは定かではありませんが、
以前、週刊粧業でそのように呼称している記事を見た記憶はあります。
とりあえず、私は【保湿・美白・ 抗老化 】が重要な3大テーマであると教わりました。
化粧品の3大テーマ①保湿
化粧品の効果・効能の原点にして、最も大事な機能の一つ。
あまりにも当たり前すぎて、軽視されがち。かわいそうに。
身体に度々起こるトラブルも保湿することで改善するケースはよくあること。
保湿と一言で言っても、それを達成するための機構(メカニズム)はたくさんあります。
例えば、エモリエント剤は皮膚からの水分蒸散を抑えることで保湿しますし、水分を強く保持する性質がある成分(ヒアルロン酸など)を配合する方法でも保湿は可能です。 皮膚(角質層)にもとから備わっている天然保湿因子(NMF)を補うことで保湿する方法もあります。
これらはどれか一つでも欠けてはダメで、
そのバランス(モイスチャーバランスと言ったり)が重要であったりします。
化粧水などの保湿を目的とするスキンケア製品はこのバランスが考えられて処方組みされてます。
自分の肌が必要としている成分は何かを考えることで、自分にとっての最良の化粧品が見つかるはずです。
化粧品の3大テーマ②美白
ひと昔は日焼けした褐色の肌が健康的であり、美しい女性のシンボルでした。
そこから白い肌が美しいとされるようになり、美白の研究が盛んに行われ、
今でも美白を謳った新製品が市場に出回ります。
そこから時代は進み、現在は透き通るような肌が美しいとされています。
透明肌って改めて考えるとすごいですね。透明ですよ、奥さん!
お化粧も濃いものより、薄付きのナチュラルメイクが好まれ。
ナチュラルメイク市場や自然をイメージさせるオーガニック化粧品市場が賑わってますね
美白も保湿と同様にメカニズムは多岐にわたりますー
メラニン色素の合成阻害やら、ターンオーバーの促進etc.
反応機構はちょっと複雑なところなので、この話はいずれ別の記事で紹介しようと思います。
化粧品は医薬品と違って症状を治療するのが目的ではなく、
体に備わっている機能を高めたり、維持することで、予防するのが主な目的です。
そこの認識を間違えると化粧品のことが嫌いになりますので、結構大事なポイントですよ!
一番大切なのは自分のお肌と相談することです。
全ての人に合う化粧品は存在しません。
あなたの肌に合う化粧品かどうか、常に考えながら使用してください。
化粧品の3大テーマ③抗老化
女性の永遠のテーマ。アンチエイジング!!
いつの時代も女性は若くて美しいピチピチの肌であり続けたいと思う。
女性がそう思っているので、言い方が悪いですが、もっとも”売れる”テーマです。
某P社さんの医薬部外品「リンクル~」が空前の大ヒットを飛ばしているため、他所も追随して似たようなコンセプトの新製品を展開してますね。オモシロい
美白の時にも説明しましたが、過度な期待は禁物ですよ。
特に、使用してすぐ効果が実感できる製品はほとんどございませんのでご注意を!
化粧品の3大テーマと書きましたが、
美白や抗老化を扱っている製品は医薬品部外品であることが多いです。
化粧品と医薬部外品との違いはいくつかありますが、主に有効成分の配合の有無です。
医薬部外品には有効成分が配合されており、化粧箱等にその成分に関する表示があります。
気になる方その成分が何に作用しているか、下記のサイトなどで調べてみると良いと思います。
化粧品の成分表示名称 検索条件入力:https://www.cosmetic-info.jp/jcln/search.php
2011年に化粧品の効果効能に「乾燥による小ジワを目立たなくする」という文句が付け加わりましたが、これからさらに賑わうテーマであると私は考えております。
まとめ:化粧品の知識が化粧品の正しい選び方に繋がる
今回は化粧品の3大テーマについて紹介してきました。
化粧品の知識をつけることで自分の肌に合った化粧品に繋がります。
本記事が皆さまの今後の化粧品ライフの一助となれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
また別の記事でお会いしましょう!
キヨでした。またね!
本記事は以上になります。