ドラムのジストニアについて知りたい方向けの記事です。
どうもみなさん、こんにちは。
ドラマーのキヨと申します。
『ジストニアって言葉をたまに聞くけど何のことか知りたい。』
今回はドラムに関連する病気「ジストニア」についてまとめてみました。本記事を読むことで次のことが分かります。
- ジストニアとは何か
- ジストニアの原因と治療方法
- ジストニアと診断された日本のドラマー
- ジストニアでドラマーが注意すべき2つのこと
僕が大好きだったドラマーがジストニアに苦しめられた経験から、ジストニアに関連する情報を片っ端から漁りました。ジストニアに関する情報は全てのドラマーに有益であると思いますので本記事でまとめて紹介します。
先輩ドラマーが残した教訓から現代のドラマーにできることは何か考えました。ジストニアについて一緒に学びたい方は本記事をご覧ください。
それではさっそく見ていきましょう!
【ドラム】ジストニアのまとめ!ドラマーが注意すべき事は?
まずは、ジストニアとは何かを整理していきます。
ジストニアとは何か?
ジストニアとは、神経系の障害によって自分の意志に関係なく筋肉が収縮する運動障害の総称のことです。ジストニアにかかると姿勢異常や全身又は身体の一部に硬直・痙攣といった症状が現れます。
ジストニアの症状について、2020年にジストニアが原因でバンド[Alexandros]から勇退したドラマーの庄村聡泰さんはこのようにコメントしています。
10分弱の演奏で自分の右脚は上手く動かなくなります。痛みは全くないのですが無意識下の震えや痺れ、痙攣や麻痺、言葉ではなかなか伝え辛いのですが時間の経過に伴って頭と脚が上手く連動できなくなり、頭で思う動きを脚は聞いてくれない。まるで脳からの命令、通達を脚が拒否しているかの様に、上手く動かす事ができなくなってしまいます。
引用:Alexandros Official Siteより
ジストニアは発生した部位によって全身性、局所性、片側性といったように分類されます。日本では局所性ジストニアの割合が最も多く、ドラマーをはじめ音楽家の職業病として局所性ジストニアが挙げられてます。
今回は局所性ジストニアに絞って紹介していきます。ちなみに局所性ジストニアはその英語名であるフォーカル・ジストニアと呼称されることもあります。
局所性ジストニアの原因
ジストニアという病気はまだ正確には解明されていません。主な原因は遺伝的なものや脳卒中によるものだと言われています。ただし、局所性ジストニアに限って言えば、主に次の2つが原因であると考えられています。
- 正確な運動を反復して行うこと
- 精神的なストレス
局所性ジストニアは一部分の筋肉がこわばるという病気ですが、その原因は脳からの信号の異常であり、ジストニアとは脳の病気なのです。過度な動きの繰り返しや精神的な緊張によって脳に何らかの異常が生じるものと考えられています。
局所性ジストニアの治療方法
局所性ジストニアの治療方法としては薬物や注射、外科的な治療方法があります。しかし、どの方法であっても完全に局所性ジストニアを治療するのは難しいみたいです。
残念ながら現在のところ、ジストニアに対して効果的な治療法やそれを証明する症例はありません。筋肉の病気ではなく、脳の病気なだけに「治ることもあるが治らないこともある」というのが実状です。
局所性ジストニアと診断されたドラマー
続いて、局所性ジストニアと診断された日本のドラマーについて調べてみました。
プロドラマーであれば練習は繰り返し行うと思いますし、何万人の前で演奏するため失敗も許されない環境だと思います。それゆえに局所性ジストニアにかかる確率はかなり高いのかなと思います。
局所性ジスト二ア発症後の彼らの活動についても調べてみました。
・山口智史(RADWIMPS)・・・・・無期限休養
・庄村聡泰([Alexandros])・ ・・ ・勇退(引退)
・白鳥雪之丞(氣志團) ・ ・ ・ ・・活動休止
・田島智之(Aqua Timez)・・・・・解散後に転職
・熊谷徳明(カシオペア・TRIX) ・・活動ペースを落とす
・悠(摩天楼オペラ)・・・ ・・・・音楽活動を引退
・中村洋貴(かりゆし58)・・ ・・・無期限休養
・YOSHIAKI(175R)・・ ・・・・・無期限休養
休止や引退といった言葉が並びますね。治療方法が確立されていないだけに、局所性ジスト二アを発症すると音楽活動を続けていくことが困難な状況になるみたいです。
ジストニアと診断されたドラマー以外のミュージシャン
余談ですが、局所性ジストニアと診断されたドラマー以外のミュージシャンについても調べてみました。
ミュージシャン以外では漫画家や声優さんなど、やはり身体の一部を酷使する職業の人が多いみたいです。
まとめ:ドラムのジストニアには心と身体のケアを!
今回はドラムにおけるジストニアについて紹介しました。治療方法が確立されていない病気だけに、長く活動していきたいと思っているドラマーの方は注意が必要ですね。
具体的にはこんな感じでしょうか。
- 正確な運動を反復して行うこと
⇒反復練習はほどほどに。 - 精神的なストレス
⇒自分が心地よいと感じる状態で演奏しよう。
練習時は常に自分の心と身体の声を聴いてあげる意識が大切なのかなと。自分が楽しい方・気持ちがいい方に進んでいけば、脳の信号も混乱しないでいられるのかなと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました m(_ _)m
それではまた次の記事でお会いしましょう。
キヨでした。またね♪
本記事は以上になります。