ドラムのアクセントについて知りたい方向けの記事です。
ドラムのアクセントに関して悩んでいる人「打楽器のアクセントについて勉強したい。アクセントの効果的な練習方法が知りたい。アクセントを使ったフレーズを学びたい。」
今回はこのようなアクセントに関する要望を解決していきます。
本記事を読むことで次のことが分かります。
- ドラムのアクセントに関する基礎知識
- アクセントの練習方法やコツ
- ドラムセットへの応用方法
どうもみなさん、こんにちは。
ドラマーのキヨと申します。
アクセントはドラムにおいて重要な技術です。
アクセントを身に着けるだけでドラムが劇的に良くなるなんてこともあります。
結論から先に言えば、ドラムのアクセントは4つのストロークを習得するだけでOKです。
今回は打楽器の必須テクニックであるアクセントについて詳しく説明していきます。
それではさっそく見ていきましょう!
ドラムのアクセントは4つのストロークだけ!習得のコツを解説
まずは、アクセントの意味について考えたいと思います。
ドラムにおけるアクセントとは
打楽器においてアクセントとは強打を意味します。
他の音符よりも音量が欲しい時にアクセントを使用します。
譜面上ではアクセントはアクセント記号(>)で表記されることが多いです。
≫ドラム譜はこちらで詳しく解説しています。
参考記事ドラムの楽譜の読み方を総復習!意外と簡単なドラム譜の見方を解説
アクセントのメリット
打楽器で多用されるアクセントですが大きく分けて3つの利点はあります。
- 楽曲に抑揚をつけることができる
- フレーズのバリエーションが増える
- テンポキープの目印にできる
1.楽曲に抑揚をつけることができる
アクセントとノンアクセントを使い分けることで楽曲に抑揚をつけることができます。
≫ダイナミクスはドラムの役割でもあります。詳しくこちら。
参考記事ドラムの役割とは何か?バンドの中でドラマーがやるべき事を紹介
2.フレーズのバリエーションが増える
しかも、すでに習得済みのドラムフレーズにアクセントを取り入れるだけで異なるフレーズのように聞かせることもできます。※記事後半で詳しく解説します。
3.テンポキープの目印にできる
さらに、演奏者視点ではフレーズの頭拍や裏拍などにアクセントを入れることでテンポキープの目印として活用することも可能です。
≫テンポキープに役立つ同期演奏についてはこちらで紹介しています。
参考記事ドラムの同期機材と一番簡単な構築方法を解説!必要な機材とは?
ドラムのアクセントは4つのストロークだけでOK!
次に、アクセントの習得方法について説明します。
アクセントは次の4つのストロークから説明することができます。
ストロークの種類 | 省略記号 | 説明 |
---|---|---|
フル・ストローク | F | ハイポジションから振り出してハイポジションに戻る |
ダウン・ストローク | D | ハイポジションから振り出してローポジションで止める |
タップ・ストローク | T | ローポジションから振り出してローポジションで止める |
アップ・ストローク | U | ローポジションから振り出してハイポジションに戻る |
アクセントを習得するためには4つのストロークを理解することが必須です。
それぞれのストロークについて簡単に解説していきます。
フル・ストローク(F)
ハイポジションから振り出してハイポジションに戻ります。
ダウン・ストローク(D)
ハイポジションから振り出してローポジションで止めます。
フル・ストロークとダウン・ストロークはどちらもハイポジション(打面から離れた位置)から振り下ろされるストロークであるためアクセント・ストロークとなります。
アクセントする音符はフル・ストロークかダウン・ストロークのどちらかで叩かれることになります。
タップ・ストローク(T)
ローポジションから振り出してローポジションで止めます。
アップ・ストローク(U)
ローポジションから振り出してハイポジションに戻る
タップ・ストロークとアップ・ストロークはどちらもローポジション(打面から近い位置)から振り下ろされるストロークであるためノンアクセント・ストロークとなります。
ノンアクセントはタップ・ストロークかアップ・ストロークのどちらかで叩かれることになります。
≫ストロークについてはこちらで詳しく紹介しています。
参考記事ドラムのストロークは全部で4種類!効率的な練習方法やコツを紹介
ドラムにおけるアクセントの例を紹介
続いて、譜面を見ながらアクセントについて説明してきます。
ここでは16分音符の譜面を例としてを取り上げます。
1アクセント
16分音符の各頭拍にアクセントが付いている譜面です。
最初の16分音符はアクセントするためフル・ストロークかダウン・ストロークのどちらかで演奏されます。
続く3打目がノンアクセントのため最初の16分音符はダウンストロークで演奏されることになります。
2打目4打目はずーとノンアクセントのためタップストロークになります。
分かりやすくストローク記号を付けるとこうなります。
ポイントはノンアクセントの音量を十分に抑えて、粒立ちを均等にすることです。
頭拍以外の1アクセント『アクセント移動』
頭拍以外のアクセントも練習しておきましょう。
このような練習を『アクセント移動』といい代表的な基礎トレーニングになります。
ウォーミングアップの練習メニューに取り入れているドラマーも多くいます。
アクセント移動の例:16分音符の2アクセント
次に、アクセント移動の例について紹介します。
16分音符4つの内、2回アクセントする譜面です。
16分音符4つの内、1打しかアクセントしなかった時と比べてストロークの切り替えが難しくなっています。
瞬時にアクセント・ノンアクセントを切り替えられるようにしましょう。
アクセント移動の例:16分音符の3アクセント
16分音符4つの内、3回アクセントする譜面です。
上段の譜面では右手はずっとアクセントなのでフルストロークです。
下段の譜面の左手も同様にフルストロークになります。
アクセント移動の例:三連符のアクセント
3連符でアクセント移動する譜面です。
余裕のある方は3連符系のアクセント移動も行いましょう。
ドラムのアクセントを練習する際のコツと応用方法
最後に、ドラムのアクセント練習する際のコツと応用方法について紹介します。
アクセントを練習する際のコツ
初心者はアクセントを意識するあまりアクセントする音符を強く叩こうとします。
スティックの高さではなく力でアクセントをコントロールすると、ノンアクセントの音符まで音量が大きくなりがちです。
大切なのはアクセントする音符ではなくノンアクセントの音符を小さな音量で均等に鳴らすことです。
ノンアクセントがきれいに揃うとアクセントする音符が自然と活きてきます。
アクセントの応用方法
今回は紹介した譜面は全てスネアドラムで演奏されていました。
4つのストロークさえ身に着けてしまえばアクセントをドラムセットに応用する方法は簡単です。
アクセントする音符をスネアドラムから違う楽器(例えば、シンバルやタムタムなど)に移動するだけです。
フレーズの幅が劇的に広がりますので併せて参考にしてみてください。
≫具体的な方法はこちらで詳しく紹介しています。
参考記事【ドラム】ルーディメンツ練習の応用:オーケストレーションとは?
まとめ:ドラムのアクセントは4つのストロークが重要!
今回はドラムのアクセントについて紹介してきました。
繰り返しになりますが、アクセントを練習する際は4つのストロークを意識することが大切です。
この記事を参考にアクセントをマスターして、一段上のドラマーを目指してみてはいかがでしょうか。
≫ルーディメンツはこちらで紹介しています。
参考記事【ドラム】ルーディメンツとは何か?ルーツから使い方まで解説!
最後までご覧いただきありがとうございました m(_ _)m
それではまた別の記事でお会いしましょう。
キヨでした。またね♪
本記事は以上になります。