ルーディメンツのドラムセットへの応用方法について知りたい方向けの記事です。
ルーディメンツは現代のドラマーにとって必修科目と言ってもいいくらい重要な演奏技術です。
しかしその一方で、既にルーディメンツを習得しているドラマーがぶつかる大きな壁があります。
それは「ルーディメンツをどうやって実際の演奏に活かすのか?」ということです。本記事ではこのような悩みを解決していきます。
本記事を読むことで次のことが理解できます。
- ルーディメンツのドラムセットへの応用方法が分かる
- オーケストレーションとは何かわかる
- ルーディメンツの効率的な練習方法が分かる
どうもみなさん、こんにちは。
ドラマーのキヨと申します。
ドラム歴10年以上の僕がルーディメンツとは何かを知ってから、それをドラムセットに応用するまでの実体験に基づいた、実際に”使える”情報を皆さんにお届けしていきます。
ルーディメンツの応用編と聞いて「難しそうだな」と思われるかと思いますが実際は”慣れ”の要素が大きいです。
適切な練習方法を時間をかけて行うことで、誰でも習得可能だと思っています。まずは、とりあえずやってみるという考え方が大切です。
結論を先に言ってしまうとルーディメンツはオーケストレーションして使いましょう。
オーケストレーションとは何か?それについて詳しく説明していきます。
それでは、さっそく見ていきましょう!
≫初心者の方やルーディメンツとは何か知りたい方はこちら。
参考記事【ドラム】ルーディメンツとは何か?ルーツから使い方まで解説!
≫おすすめのルーディメンツの教則本についてはこちらで紹介しています。
参考記事【ドラム】ルーディメンツの教則本を紹介!おすすめは定番のこれ
【ドラム】ルーディメンツ練習の応用:オーケストレーション
先ほども言いました通り、ルーディメンツをドラムセットに応用するにはオーケストレーションして使ってしまうのが最も簡単で分かりやすい方法です。
オーケストレーションとは
オーケストレーションとは、スネアドラムだけで行われていたルーディメンツのフレーズをドラムセットにある各楽器に割り振っていくことを指します。
実際に譜面を例に挙げながら解説してきたいと思います。
オーケストレーションのやり方
オーケストレーションとは例えば、この譜面のアクセント(>)の場所だけタムタムやフロアタム、クラッシュシンバルなどを叩くというものです。ノンアクセントは通常通りスネアドラムを叩きます。
一例として、右手でアクセントを叩くときはフロアタムを叩き、左手でアクセントを叩くときはハイタムを叩くというような感じです。フラムはそのままスネアドラムで大丈夫です。
慣れてきたらフロアタム、ハイタム以外にもハイハットやライドシンバルといったドラムセット全体で演奏します。
オーケストレーションのメリット
オーケストレーションのメリットは次の2つです。
- ルーディメンツの形そのままで使用できる
- 演奏の可能性が無限大に広がる
オーケストレーションの利点は演奏の可能性が無限大にあることです。
ルーディメンツのもともとのフレーズの形を変えないという制限だけなので、手足のコンビネーションも併せていろいろなパターンを創意工夫できます。
その他のオーケストレーションの練習方法
例を挙げたらきりがありませんが、アクセントではなくノンアクセントの場所をスネアドラムから別の楽器に移動させる方法なども考えられますね。
この方法だと手の移動がスムーズにできない箇所や音が音楽的でない箇所が出てくると思います。
ただし、一番初めのルーディメンツの応用練習としてはかなりおすすめな方法なので試してみてはいかがでしょうか。
【ドラム】ルーディメンツ練習のその先
ドラムセットを使いオーケストレーションがある程度できるようになったら、次にやることは表現力を上げることです。
演奏の表現力を上げる
具体的には次の3つの練習方法が考えられます。
- アクセントの移動
- ダイナミクス(クレシェンド、ディクレシェンド)
- バスドラムのコンピング&コンビネーション
先ほどはアクセントが付いていた音符を他の楽器に割り振りましたが、今度はそのアクセント音符の前後の音符を違う楽器に割り振って叩きます。
アクセントと楽器移動が別々で行われるので幅広い演奏力・表現力を身に着けるためにはいい練習となります。
また、定番ですがダイナミックを付けてみるのもいい練習方法かと思います。
1小節や2小節ごとにクレシェンドとディクレシェンドを繰り返すといった規則的なことや、譜面を実際の曲として見立てて盛り上がる場所と落ち着かせる場所を設定して演奏するのも面白いと思います。
バスドラムを絡めたルーディメンツフレーズもやってほしいのですが、その応用編としてバスドラムにも強弱をつけたコンビネーションパターンをおすすめします。
難易度的には難しいと思いますが練習効果は抜群です。コンピングフレーズにルーディメンツを絡めることでジャズの曲でも十分に使用できるフレーズが作れるかと思います。
まとめ:ドラムのルーディメンツ練習は歌うことが大切!
今回はルーディメンツの応用編としてオーケストレーションを紹介してきました。
オーケストレーションする際のコツとしてはフレーズを歌いながら叩くことです。可能であればまずフレーズを歌ってみて、その後に叩くようにすれば完璧です。
闇雲にドラムを叩けば上達するかといったらそれは違います。
まずは①自分の出したい音のイメージがあり、次に②それを奏でるためにはどうすればよいのかという順番です。この順番(①→②)を守るためには歌うことが一番簡単です。
「歌えるフレーズである」ということは「自分の体が自然に動いて演奏できるフレーズである」ということと同意です。
ルーディメンツをマスターするために、ドラムセットの前で歌いながらオーケストレーションしてみてはいかがでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございましたm(_ _)m
それではまた次の記事でお会いしましょう。
キヨでした。またね!
本記事で紹介した譜面はこちら。
本記事は以上になります。