ドラムのポリリズムについて知りたい方向けの記事です。
ドラムのポリリズムについて悩んでいる人「ポリリズムってどんなリズムなの?ポリリズムの具体的な例が知りたいな。ドラムでポリリズムを練習するにはどうしたらいい?コツとかあったら教えて~」
今回はこのようなドラムのポリリズムに関する悩みを解決していきます。
本記事を読むことで次のことが分かります。
- ポリリズムとはなにか
- ポリリズムが使われている曲
- ポリリズムの練習譜面
- ポリリズムのコツや注意点
どうもみなさん、こんにちは。
ドラマーのキヨと申します。
ドラムを10年以上やっていますが「ポリリズム」という単語を聞いて連想するのは、日本を代表するテクノポップユニットPerfumeのポリリズムという曲です。
ドラムのポリリズムってジャンルは難易度がちょっと高く、敬遠しがちなのですよね。
ただ、ポリリズムを習得することで自身のドラミングの幅が広がること間違いなしです。
今回はそんなドラムのポリリズムについて紹介していきます。
それではさっそく見ていきましょう!
ドラムのポリリズムを習得!ポリリズムとその代表曲の紹介
まずは、ポリリズムとはどんなリズムか?について説明します。
ドラムのポリリズムとは何か?
ポリリズムはポリ(=複数の)とリズム(=律動)が合わさった音楽用語です。
ポリリズムとは、その言葉の通り複数のリズムが同時進行で演奏されることを指します。
つまり、1つのドラムパターンで2つ以上のリズムを感じられるものをポリリズムと呼びます。
例えば、ポピュラー音楽で一般的な4/4拍子の曲においては、16分音符4つで1つのまとまりに感じられます。
そこに16分音符3つの単位でまとめられるものを加えてあげるとリズムとリズムが合わさったような不思議な感覚が得られます。
ポリリズムの利点は、基準となるリズムパターンや拍子は変化していないのに、あたかもリズムや拍子が変わったかのような錯覚を与えることができるということです。
ポリリズムはJ-popなどのポピュラー音楽だけでなく、アフリカやインドなどの民族音楽、クラシックなどにも見られます。
メロディーが幾重にも重なり美しいハーモニーを織りなすように、リズムもいくつかのリズムが合わさって普通とは一味違う音楽を作ります。
ポリリズムを意識して音楽を聴くとより一層、リズムや楽曲が面白くなります。
ポリリズムが使われている曲
2007年にリリースされたPerfumeのポリリズムという曲です。
日本で「ポリリズム」という単語を広めたPerfumeの代表曲ですね。
1回目のサビが終わってしばらく経った辺り(1分35秒~)がポリリズムとなってます。
元の拍子は4/4拍子ですが、ボーカルは5/8拍子、電子音は3/8拍子、ベース音は3/16拍子で進行しています。
ドラムのポリリズムを習得!3拍4連や4拍3連の練習方法を紹介
次に、ドラムのポリリズムの具体例を譜面と共に紹介します。
16分音符を3つで割ったポリリズム
まずは、16分音符を3つで割ったポリリズムを紹介します。
3拍4連のポリリズムとも呼ばれます。
16分音符をアクセントによって3つで分割した譜面です。
16分音符3つ置きにアクセントを付けることで、16分音符のほかに符点8分音符の長さが感じられ、別々のリズムを成しています。
次の譜面は16分音符をバスドラムで3分割したものです。
1小節目は普通の16分音符ですが、2小節目では足で付点8分音符を演奏しています。
手で刻む16分音符をバスドラムで3つに分割しています。
3連符を4つで割ったポリリズム
続いて、3連符を4つで割ったポリリズムを紹介します。
4拍3連のポリリズムとも呼ばれます。
3連符をアクセントによって4つで分割した譜面です。
3連符4つ置きにアクセントを付けることで、3連符のほかに16分音符の長さが感じられ、別々のリズムを成しています。
4拍3連のポリリズムは主に3連符で進行していくジャズなどで使われることが多いです。
パラディドルの手順でも演奏できるといいですね。
その他のポリリズム
上記で紹介したポリリズムの他にも以下のようなものがあります。
- 16分音符を5つで割ったポリリズム(5拍4連)
- 16分音符を6つで割ったポリリズム(6拍4連)
- 16分音符を7つで割ったポリリズム(7拍4連)
- 3連符を2つで割ったポリリズム(2拍3連)
- 3連符5つで割ったポリリズム(5拍3連)
- 6連符を5つで割ったポリリズム(5拍6連)
- 6連符を7つで割ったポリリズム(7拍6連) etc.
この他にも考えられまずが、実際の演奏で使用されるドラムパターンは数種類に限定されています。
ドラムのポリリズムを習得!3拍4連や4拍3連のコツと注意点を紹介
ドラムでポリリズムを演奏する時のコツや注意点を紹介します。
ドラムでポリリズムを演奏する時の注意点
ドラムでポリリズムを演奏する時には、普段以上に拍を意識する必要があります。
異なるリズムが同時進行しているため、ドラマーであっても元のリズムを見失いやすいためです。最低限、拍頭だけは絶対に見失わないようにしましょう。
ドラムでポリリズムを演奏する時のコツ
拍を強く意識するためには、フレーズを1拍ずつ分けて練習するのがおすすめです。
拍頭や違うリズムとリズムが重なる箇所をしっかりと体に覚えさせましょう。
複数のリズムを意識するあまりリズムが崩れてしまう場合は、とりあえず元のリズムをキープすることに集中しましょう。
それがポリリズムであると認識するのは、聴いている周りの人だけでも大丈夫です。
『ドラムのポリリズム』のまとめ
今回はドラムのポリリズムについて紹介しました。
ポリリズムは難易度が少し高めですが音楽的にとても面白い特徴を持っています。
ポリリズムを演奏する場面に出くわした時にすぐに対応できるよう、普段から練習しておいて身に着けておきたいものです。
最後までご覧いただきありがとうございました m(_ _)m
それではまた次の記事でお会いしましょう。
キヨでした。またね♪
本記事は以上になります。