ドラムの16ビートの楽譜について知りたい方向けの記事です。
ドラムの16ビートの楽譜に関して悩む人「16ビートがどんなものか知りたい。16ビートの参考となる楽譜を教えてほしい。」
今回はこのようなドラムの16ビートの楽譜に関する悩みを解決します。
本記事の内容
- 16ビートの基礎知識について
- 演奏に使える16ビートの楽譜を紹介
- 16ビートを演奏する時のコツとは
どうもみなさん、こんにちは。
ドラマーのキヨと申します。
16ビートは音数が多いため初見では取っつきにくいように感じます。
また、休符も混ざってくるとより複雑化しますね。
そこで今回は、10年以上ドラマーとして活動してきて得た経験を基に16ビートの楽譜についてまとめてみました。
ドラムの16ビートの楽譜について知りたい方にはかなり有益な情報であると思います。
それではさっそく見ていきましょう!
【ドラム】16ビートの楽譜を特徴別に分類してまとめてみた!
まずは、16ビートについて簡単に説明します。
16ビートとは
16ビートとは、4分の4拍子で16分音符を主体としたリズムパターンのひとつです。
楽譜上ではこうなります。
上に示した楽譜ではハイハットで16分音符を叩いています。
基本的にはハイハットやライドシンバルで16分音符を刻むことが多いかと。
8ビートと同じように2拍目と4拍目にアクセントがくる、バックビートのスタイルですね。
16ビートの良いところは1拍を細かく分割できるため、音符を追加したり休符にしたりと自由にリズムパターンを構築できるところです。
16分音符があれば16ビートになるのか
16分音符があるから16ビート、8分音符だから8ビートということではありません。
リズムパターンが8ビートなのか、それとも16ビートなのか厳密に区別できない場合もあります。
16ビートに8分音符が混ざている場合や8ビートに16分音符が組み合わせられたりするからです。
最終的には楽譜上の音符よりも演奏者が感じている”ノリ”が重視されます。
楽譜上は8ビートでもアクセントやゴーストノートなどで16ビートのようなフィールで演奏することも可能です。
≫ゴーストノートについてはこちらで詳しく解説しています。
参考記事ドラムのゴーストノートとは何か?使用例から練習方法まで解説!
16ビートの楽譜は2種類
16ビートの楽譜は手順によって次の2種類に分類できます。
- 片手だけで16分音符を刻む
- 両手を使って16分音符を刻む
次の楽譜において、初めの小節では2拍4拍目のスネアドラムはハイハットと一緒に叩かれていることが分かります。
一方で2小節目ではスネアドラムは単体で叩かれています。
テンポがゆっくりな時(BPM40~80程度)はハイハットは片手のみで演奏されることが多いため、2拍4拍のバックビートでは両手で叩くことになります。
反対にテンポが速い場合(BPM100~)はハイハットは両手を使って演奏されることが多いため、バックビートは片手で叩かれることになります。
16ビートの練習時のコツ
「片手だけで16分音符を刻む」か「両手を使って16分音符を刻む」かに関わらず、ゆっくりなテンポから練習することが大切になります。
最初から楽譜通りのテンポや速いテンポで叩きたい気持ちは分かりますが、結局時間が掛かってしまいます。
ゆっくりなテンポから徐々に速くすることでフレーズへの理解が深まりフレーズが自分のものになります。
【ドラム】16ビートの楽譜例をまとめて紹介!
続いて、ドラムの16ビートの楽譜例を見ていきたいと思います。
16ビートの楽譜例その①バスドラムの追加
次の楽譜は先ほど紹介した16ビートの基本パターンにバスドラムを追加したものです。
1小節ごとに違う16ビートのドラムパターンを演奏しています。
各小節ごとに解説していきます。
初めの小節のパターンは2拍目の4つ目にバスドラムが追加されています。
3拍目の頭のバスドラムにスムーズに繋がるように意識すると良いかと思います。
2小節目のパターンでは3拍目の4つ目にバスドラムが追加されています。
16音符2つ分の長さを意識してバスドラムを踏めると心地よい浮遊感が得られると思います。
3小節目のパターンでは2拍目の3つ目にバスドラムが追加されています。
スネアの後にバスドラムを2連打することで重さのあるフレーズにすることができますね。
4小節目のパターンは2拍目から3拍目にかけてバスドラムを3連打しています。
16ビートの楽譜例その②ハイハット、ライドシンバルの追加
バスドラムに続いて今度は手のパターン変更です。
先ほどと同様に、1小節ごとに違う16ビートのドラムパターンを演奏しています。
各小節ごとに解説していきます。
初めの小節のパターンはハイハットの16分音符2つ目を抜いたフレーズです。
”チッチキ”という歯切れのいい音が特徴的な前に前に進むような感覚になるリズムパターンですね。
2小節目のパターンは16分音符の4つ目を抜いたフレーズです。
”チキチッ”という音で、ポイントは3拍目のバスドラムを”チキチド”と正確に鳴らすことです。
3小節目のパターンはライドシンバルを使ったフレーズです。
片手でもしっかり”チンチチッ”と刻めるように繰り返し練習あるのみです。
16ビートの楽譜例その③アクセントの追加
最後はアクセントの追加です。
先ほどと同様に、1小節ごとに違う16ビートのドラムパターンを演奏しています。
≫アクセントはこちらで詳しく解説しています。
参考記事ドラムのアクセントは4つのストロークだけでOK!習得のコツを解説
各小節ごとに解説していきます。
初めの小節のパターンは拍頭にアクセントを付けたものです。
アクセントがあるだけでノンアクセントの時とはパターンの印象が大きく異なることが分かるかと思います。
アクセントに気をとらえて他の音がよれないように気を付けましょう。
2小節目のパターンは裏拍にアクセントが付いたものです。
頭にアクセントがある時とは違い16ビートの踊りたくなるようなノリがより強調されますね。
3小節目のパターンが16分音符の1、4打目にそれぞれアクセントが付いたものです。
まとめ:ドラム16ビートはファンク/フュージョンの楽譜参照
今回は16ビートの基本的なことについて楽譜とともに紹介しました。
もし16ビートについてより深めたいと感じた方は、是非ファンクやフュージョンなどの音楽を聴くことをおすすめします。
16ビートはフュージョン系で多用されるリズムパターンです。
楽譜だけではなく実際の演奏を聴いてそのニュアンスを掴むことが大切だったりします。
もっとリズムパターンを知りたい方はこちらがおすすめ
最後までご覧いただきありがとうございました m(_ _)m
それではまた次の記事でお会いしましょう。
キヨでした。またね!
本記事は以上になります。