ドラムの2タムや3タムなどのセッティングについて知りたい方向けの記事です。
普段なんとなくリハーサルスタジオなどで使っているツータムのドラムセット。改めてその特徴について問われると答えられないドラマーもいるのではないでしょうか。
今回はツータムのメリットとデメリットは何かについて説明していきます。また、スリータム以上の多点セットについても併せて説明しています。
≫1タムのセッティングについてはこちらからどうぞ。
参考記事ドラムを1タムにセッティングするメリットとデメリットをご紹介!
どうもみなさん、こんにちは。
ドラマーのキヨと申します。
ドラムを10年以上演奏してきましたが、振り返るとツータムのドラムセットを一番叩いてきました。本記事では現代のドラムセットで最も一般的なツータムのドラムセットについて考察していきます。これまでなんとなく意識していた事をアップデートすることで、新た気持ちや考えでドラムと向き合えるようになると思います。
それではさっそく見ていきましょう!
【ドラム】2タムや3タムなど多点セットのメリットとは何か
まずはツータムの方から説明していきます。
ドラムの2タムとは?
リハーサルスタジオやライブハウス、レコーディングスタジオなどのにあるドラムセットは基本的にタムタム×2とフロアタム×1です。この構成のドラムセットがいわゆるツータム・ワンフロアと呼ばれています。
タムタムは音程が高い方(口径が小さい方)をハイタムといい、音程が低い方(口径が大きい方)をロータムと呼びます。ハイタム、ロータム、フロアタムは音程感を明確に分けるために、ドミソの音でチューニングされることが多いです。ただし、ここで言うドミソとは正確な音程の事ではなく音を高い順から並べたもの(音階)という意味です。
ドラムの2タムのメリットとは?
僕が考えるツータムのメリットは次の3つです。
- メロディックなフィルインが叩ける
- セッティングが楽になる
- 一般曲の演奏で悩まない
1.メロディックなフィルインが叩ける
これはワンタムに対してのメリットですが、使えるタムの音程を増やすことができるので音階のようなフィルインが叩けます。一つタムが増えただけでも聞こえ方は全然違ってきます。単純に音の選択肢が広がるため幅広い音楽に対応できるようになりますね。
2.セッティングが楽になる
リハーサルスタジオ等に置いてあるドラムセットの多くがツータム仕様であるため、余計なセッティングの手間を省けます。一回セッティングするだけなら大したメリットにはなりませんが、毎回の練習でいちいちタムを外して付ける作業をしなくいいのはかなり大きなメリットだと思います。
3.一般曲の演奏で悩まない
J-ポップなどの一般的な曲であればツータム使用のドラムで問題なく演奏が可能です。ツータムあれば必要十分である場合が多く、譜面通りに演奏したい方にとっては丁度いいセッティングですね。
ツータムのメリットについては以上になります。
続いてはツータムのデメリットについて紹介します。
ドラムの2タムのデメリットとは?
ツータムは最もベーシックなドラムセットであるため大きなデメリットはありません。強いて言うならば、ツータムのデメリットは一般的なセッティングであるために他のドラマーとの差別化が難しい点でしょうか。
ドラムセットは大きな楽器のため人の目を引きます。特徴的なセットであればそれだけで覚えてもらえたりしますが、ツータムの場合なかなかそうはいきません。インパクトを与えることが難しのがデメリットでしょう(目立ちたくない人にとってはメリットですが…)
【ドラム】3タムなど多点セットのメリットとは何か解説
続いてスリータム以上の多点セットのについて説明します。
ドラムの3タムや多点セットのメリットとは?
3タムや多点セットのメリットは何と言っても自分の好きなように自由にタムを配置できることでしょう。必要だと思ったら適宜タムを追加することで音楽的に求められている音色を増やすことができます。見た目にも迫力が出るので注目されること間違いなしです!
ドラムの3タムや多点セットのデメリットとは?
多点セットのデメリットは大きく3つあると思います。
- 演奏が難しくなる
- セッティングが難しくなる
- 楽器の保管・運搬が大変になる
1.演奏が難しくなる
タムが増えれるということは叩ける場所が多くなり複雑さが増すということです。演奏中に自在にタムの音色をコントロールできるように綿密に練習する必要があります。また、小口径のタムが良い音で鳴るヒットポイントは通常の12、14インチのタムよりも一回り小さいです。その点からも演奏の難易度は上がります。
2.セッティングが難しくなる
身体が無理なく叩けるように3つ以上のタムタムをセッティグするためにはそれなりの知識と経験が必要になります。また、チューニングについても難しくなります。タムの数が多くなると一つひとつのタムの音を明確に区分しないとタム回し時にかなり違和感を感じます。
3.楽器の保管・運搬が大変になる
楽器の管理は最も基本的なことですが、ドラムセットに組み込む楽器が多くなるほど大変になります。保管スペースの確保やドラムケースの購入など演奏面以外でも注意しなければならないことが増えます。
まとめ:2タムや3タムでも自分に合うドラムセットが1番!
今回はドラムのツータムやスリータムなどの多点セットのメリット・デメリットについて紹介しました。
どのセッティングにも良い点があります。おすすめはやはりツータムから始めて自分なりに色々と研究してみることです。自分の身体に馴染む、自分だけのセッティグを見つけてみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました m(_ _)m
それではまた次の記事でお会いしましょう。
キヨでした。またね!
本記事は以上になります。