ドラムのフィルインとは何か知りたい方向けの記事です。
フィルインに関して悩む人「ドラムのフィルインって何ですか?フィルインに役割とかあります?フィルインの使い方が知りたいです。おすすめのフィルインを教えてほしい。」
今回はこのようなドラムのフィルインに関する悩みを解決します。
本記事を読むことで次のことが分かります。
- フィルインの基礎知識
- フィルインの役割
- フィルインの使用方法
どうもみなさん、こんにちは。
ドラマーのキヨと申します。
ドラムをやっていると必ず耳にする単語「フィルイン」
フィルインの意味を知っているという人でも役割や使い方を説明できる人は少ないのではないでしょうか?
今回はドラムのフィルインに関して、ドラム歴10年以上の僕が経験から分かったことと一緒にお伝えします。
ドラム初心者の方はもちろん、中級者以上の方も一度基本に戻ってみて知識のアップデートをしてみてください。
それではさっそく見ていきましょう!
ドラムのフィルインとは何かを解説!
そもそも「フィルインとは何か?」について説明していきます。
フィルインとは
フィルインについての説明はWikipediaの情報がほぼ正しかったので引用します。
大事な箇所には黄色いアンダーラインを引きました。
フィルインとは
https://ja.wikipedia.org/wiki/フィルイン
一定のパターン演奏を繰り返す中でパターンの最後、もしくは楽曲の繋ぎ目の1~2小節で即興的な演奏を入れ、変化をつけることを指し、楽曲のスパイス的な意味合いから日本ではオカズと呼ばれる。ポピュラー音楽ではフィルインのフレーズが記譜されている場合もあるが、基本的に奏者のセンスに一任される。概ね、4小節目や8小節目の最後に入れられていることが多いが、特別な決まりはない。
黄色いアンダーラインを引いた所をまとめると次の4項目に整理できます。
- フィルインをいれる場所
・パターンの最後、もしくは楽曲の繋ぎ目
・4小節目や8小節目の最後に入れられていることが多い - フィルインの目的から考える正しい使い方
・変化をつける - フィルインの種類
・1~2小節 - おすすめのフィルイン
・基本的に奏者のセンスに一任される
フィルイン説明用の具体例
上で紹介した4項目を説明するために次の譜面を使用します。
≫ドラム譜の読み方はこちらで詳しく解説しています。
参考記事ドラムの楽譜の読み方を総復習!意外と簡単なドラム譜の見方を解説
ドラムの譜面は基本的にドラムパターンである『基本ビート』とおかずと呼ばれる『フィルイン』の2つに分けることができます。
譜面に解説を加えたものがこちらです。
緑色の枠で囲まれたフレーズがこの譜面の基本ビートです。
この譜面では代表的な8ビートである「ドンタン ドドタン」が使われています。
赤色の枠で囲まれたフレーズが今回の主役であるフィルインです。
この譜面では代表的なフィルインである「タット タカトン」が使われています。
≫8ビートについてはこちらで詳しく解説しています。
参考記事ドラムでエイトビートを叩こう!初心者でもできる練習方法を紹介
ドラムのフィルインとは何か?4項目を具体例と共に解説
それでは、先ほど紹介した4項目を具体例を使って解説します。
先ほどの4項目↓
- フィルインをいれる場所
・パターンの最後、もしくは楽曲の繋ぎ目
・4小節目や8小節目の最後に入れられていることが多い - フィルインの目的から考える正しい使い方
・変化をつける - フィルインの種類
・1~2小節 - おすすめのフィルイン
・基本的に奏者のセンスに一任される
それぞれについて詳しく解説していきます。
①フィルインをいれる場所
譜面では8小節目の3拍目からフィルインが始まっています。
同じ8小節目の1、2拍目は基本ビートと同じことを演奏しています。
つまりパターンの最後にフィルインが使われていることになりますね。
また記載はされていませんが、9小節目から異なるドラムパターンで曲が展開していくことも十分考えられます。
楽曲の繫ぎ目に使われるとはそういうことです。
4小節目や8小節目の最後に入れられていることが多いのは、世の中にある楽曲が4小節(または8小節)単位で展開していくものが多いためです。
そのため必然と曲の繋ぎ目となる4小節(または8小節)目にフィルインが入れられるのです。
≫ドラムで人気な曲はこちらで詳しく紹介しています。
参考記事ドラムで人気な曲10選!全ドラマーがカバーすべき有名曲をご紹介
②フィルインの目的から考える正しい使い方
音楽とは変化を楽しむものです。
1曲の中には実に様々は変化が起こっています。
分かりやすい例だとイントロ→Aメロ→Bメロ→サビといった曲の構成の変化です。
曲の構成が変化する際、ドラムパターンもそれに合わせて変化します。
しかし、急にドラムパターンが切り替わると音楽を聴いている人は違和感を感じます。
”違和感”という音楽において特に注意すべき重要な要素です。
なぜなら違和感は音楽的ではない場合が多いからです。
演奏者は聴いている人に違和感を感じさせないように注意を払うべきです。
では、その違和感を無くすためにはどうしたらよいか?
そうです。フィルインを使用します。
フィルインはドラムパターンに変化をつけることができるのです。
その特性を利用して次にくるドラムパターンへの架け橋を作るのです。
そうすることで聴いている人に違和感を感じさせることなく曲を展開させることができます。
≫ドラムの役割はこちらで詳しく紹介しています。
参考記事ドラムの役割とは何か?バンドの中でドラマーがやるべき事を紹介
③フィルインの種類
この譜面では8小節目の3拍目と4拍目にフィルインが叩かれています。
つまりこのフィルインは2拍フィルインということになります。
2拍フィルインの他にも1拍フィルインや1小節フィルインなど、その長さによって様々なものがあります。
多くの楽曲では1~2小節で収まるフィルインが多いかなという印象です。
フィルインを入れる=ドラムパターンを演奏していないことになります。
フィルインを叩いている時間が長いほど変化に富んだスリリングな音楽になります。
今のドラムパターンのノリをなるべく崩したくない場合は0.5拍~2拍程度のフィルインに留めておく必要があります。
逆に変化をがっつり付けたい場合は1小節以上のフィルインを使用したりします。
④おすすめのフィルイン
楽曲ありきのドラム譜でありフィルインであるので、すべての曲におすすめできるフィルインはありません。
ただそう言ってしまうと元も子もないので、ここではおすすめのフィルイン作成方法を紹介します。
次の譜面をご覧ください。
4小節ありますがどの小節も16分音符が16個から成り立っています。
最も単純な形である1小節目のフィルインはスネアドラムの連打です。
2~4小節目のフィルインは1小節目と音数は変えずに、スネアドラムを叩いていた音符をタム類やバスドラムへ展開しただけです。
このように基本となる音符の形だけ覚えてしまえばいくらでもフィルインを作ることができます。
簡単にレパートリーが増やせるのでかなりおすすめです。
音楽に正解がないようにフィルインにも正解はありません。
基本的に奏者のセンスに一任されるものであるため、まずは自分が叩きたいと思うフィルインを試してみましょう。
≫おすすめフィルインはこちらで詳しく紹介しています。
参考記事ドラムのバケラッタの叩き方!おすすめなかっこいいフレーズを紹介
まとめ:ドラムのフィルインとは変化を生むもの
今回はドラムのフィルインについて紹介してきました。
記事冒頭で紹介したお悩みは解決できたでしょうか?
フィルインについて網羅的に知りたい方は次の教則本をおすすめします。
フレーズの長さ別でフィルインが詳しく解説されています。
気になった方はチェックしてみてください。
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8ビートのフィルインはこちらの記事でも紹介しています。
≫参考記事【ドラム】8ビートでフィルインを叩こう!おすすめのフィルイン例
最後までご覧いただきありがとうございました m(_ _)m
それではまた次の記事でお会いしましょう。
キヨでした。またね!
本記事は以上になります。